ABA(応用行動分析)で発達障害の子どもを支援する
今日のあさイチは、「ほめて伸ばす!子どもの発達障害」は、言葉の発達が遅くコミュニケーションがとりにくい子や自閉症スペクトラム障害(ASD)に効果的なABAという療育方法を家庭や学校で取り入れることで発達に偏りが見られる子障害に効果が見られるそうです。発達障害というのは、学習障害やASD、アスペルガーだけでなく注意欠陥多動症(AD/HD)などがあります。発達に偏りがある子どもだけでなく普通学級でも応用行動分析(ABA) を取り入れると学級の雰囲気が明るくなった良くなったと評価されている療育プログラムです。
不登校児の目標は、学校に行けるようになること
発達障害は、言葉が出ない・言葉の遅れが見られる子だけではありません。幼少期きから落ち着きが無い忘れ物が多い、指示通りに動けないという子がクラスに2~3人はいます。発達に偏りが見られる子は、成長途中で「困る場面」が出てきます。怠けていたりサボっていたり先生や親を困らせようと思っている悪い子ではありません。しかし学校では「先生の指示通り動けないダメな子」と誤解されます。家でも他の兄弟と比べて「悪い子・困った子」に見えてしまいます。発達が凸凹しているため能力があってもこだわりが強く決められた期日を守れなかったり周りのペースから遅れます。そこで親や先生にも叱られ続けることで自信を失ってしまうのです。
発達障害は、早期発見が大事!家庭での療育が重要
早めに親が気付き発達障害の傾向があると認識し療育すると症状が目立ちにくくなります。成長の段階で本人も自覚し工夫する場面が出てきます。親が発達の偏りを認めないケースもあります。怒られ続けた子どもが思春期になると二次障害を引き起こします。いじめや不登校引きこもりにつながっていきます。発達障害が原因で不登校で学校に行けないのは、小学校高学年から中学校高校にかけて。
未就学児と思春期のABA
未就学児や小学校低学年の子どもにたいしてABAを取り入れるときに家庭でもできるのは、課題を与え秒速で褒めるという行為です。褒めるタイミングは、0.5秒以内。とにかくすぐに褒めることを徹底し子どもの自己肯定感を上げていきます。
ABAの基本は、すぐに褒め褒めて正しいことを認識させていくもので大人の指示に対して子どもに主導権を握らせてはいけないのだそうです。「最高!」「スゴイ!」「いいね!」などバリエーションを変えながらマイナスなことは一切発してはいけないそうです。
間違った場合ヒントを与えたり指差しで手助けをしながら正しいことを覚えさせていくといいそうです。しかし小学校高学年から中学生になると褒めるだけでは、おだてているのではないか?と疑い始める年齢になります。大きくなった子どもには、お手伝いをさせて「ありがとう」という言葉を親が発します。直接褒めるわけでないのでおだてられていると勘ぐられることもありません。
子どもにとって大事なことは、自分の行動が正しいか正しくないかを認識すること。たとえばうちの子お弁当箱をすぐに出しません。でも出してくれないと洗えないから私は、困っています。家でもABAを取り入れて家に帰ったらすぐにお弁当箱を出す「お手伝い」をしてもらうことにしました。笑。考えると当たり前に自然にできることに「ありがとう」というのも変ですが毎日ちゃんとできるようになりました。
思春期の子どもたちは、複雑です。小さい時からの積み重ねで煮詰まっていることも多く親は短期間で不登校や引きこもり改善させることに焦ったり慌てないようにしなければいけません。毎日の小さな積み重ねで子どもの笑顔を取り戻していけるようにがんばりましょう。発達障害が、いじめや不登校・引きこもりの要因になることを認識することが大切です。
発達障害が原因で不登校や引きこもる
A君は、集団行動が苦手な子でいつもケンカやトラブルの原因を作っていました。悪気はないもののクラスから浮いた存在です。教師と衝突することもありました。急な時間割変更に対応できないA君はたびたに癇癪(かんしゃく)を起こしました。言葉の遅れも知能の遅れはありません。テストの点数は、平均以上に高く得意科目に関しては、パーフェクトに近い点数です。中学に入りプログラミングに興味を持ち何時間でもインターネットやパソコンの前から離れること無く過ごしていました。夫婦共働きで深夜12時ぐらいまでテレビを見ているような家庭でした。
不登校 実例A君の家庭データー・・家庭は、夜型生活 A男は、テレビやインターネットが大好き
正義感が強く融通が利かない子どもでしたが小学校では普通学級に在籍。中学校でも普通クラスに在籍。周りのクラスメートの手助けもあり授業に参加。作品に対するこだわりが強く提出期限までに美術の作品課題を提出できないなど、「無計画」と思われる場面を繰り返しました。先生は、そのたびに叱ったり注意し本人も反省の表情を見せているものの再び同じ失敗を何度も繰り返しました。中学校になり数ヶ月後体調が悪いと言い始め行きしぶりはじめ不登校になりました。
不登校の原因は・・ADHDアスペルガー症候群を家族も教師も気付いていなかったから
自分では、正しいことをやっているつもりだけどクラスの中で自分だけ浮いてしまう・・A君。予定外の集団行動を強制されるとパニックを起こしてしまうA君は、自分でもどうしたら良いかわからずに悩みを抱えていました。
不登校の理由・・単なるわがままで片づけられてしまう・・トラブルの根底は、アスペルガーの特性
母親は、卒業して社会に出たら支援やサポートをしてくれる人はいなくなるからと家庭での療育に母親が熱心に取り組むようになったことと学校との連絡を密接に取り合うようになりました。単なるわがままな変わり者で片付けられていたA君を、集団行動では、特性を踏まえたうえで頭ごなしに叱らないように気をつけてもらい、家では夜型生活から朝型生活へとリズムを整えていきました。すぐに怒り怒るとカッとなり暴言を吐いていたA男は少しずつ落ち着きを取り戻はじめました。最初は、保健室登校からはじめ卒業する年には不登校を改善することができました。
不登校が改善 家族教員がアスペルガー症候群の特性を理解した