太ったことを指摘され過食症から不登校に・・
中学校になると 女子は、見た目やスタイル体型を気にしはじめます。H子も、標準体重より太いことを自覚する年齢になっていました。ぽっちゃり体型は保育園小学校のころから変わらず普通に明るく優しいタイプでした。思春期の女の子は容姿や見た目・スタイルの良さが自分の価値を決めるため洋服にもこだわるようになります。
不登校 実例H子の家庭データー・・家庭は、外食が多く 夜型生活
H子は、身長150センチ体重80キロと肥満体型。父親も母親も兄弟も太っている家系でコンビニ弁当やレトルト・インスタントを食べる食習慣も影響していました。太りやすい食事環境と親から遺伝で太っていたのです。自分も太めであることは、認識していたようです。お友達どうしのたわいないおしゃべり・・「そういえばさ〜H子って最近また太ったよね?」悪口をいわれH子は傷つきました。
不登校の原因きっかけは、友達の「太ったデブ痩せない」言葉・・
学校での、H子は、給食も控えめで 皆よりゆっくり食べていました。体型を気にしてダイエットを始めたいとはお思っては見たものの小さい頃から運動嫌いだったので食事制限をしても体重は減りませんでした。しかしプライドと自意識の高いH子は、夕方 ウォーキングをするなど隠れた努力を続けていました。
悪口を言っていたK子は「全然痩せないなら努力なら歩くだけ無駄なのに」と聞こえるように陰口を言いました。H子は、泣き出したい気持ちのまま家に帰りました。気分を紛らわすために大量のジュースとスナック菓子を食べることでストレス解消をしていました。食べることをとめられなくなり気分が落ち込んだり退屈なときも食べ続けました。H子は、過食症になっていました。過食症には過食と嘔吐を繰り返す過食嘔吐と過食だけを繰りかえす2パターンがあります。
H子は、親に隠れて食べ続けたので家族は過食症と気づきませんでした。毎日顔をつきあわせていると家族は、誰かが太っても痩せても気付かないもののようです。H子の体重は増え続けさらに肥満体型となっていきました。K子にその姿を見られるのが嫌で人前に出たくない・・学校で友達の目線が気になる・と不登校になっていきました。過食症になると、食べ過ぎる罪悪感と恥ずかしさで誰もいないときに隠れて食べるようになります。食事の量が増えるためr短時間でペースを上げ平らげます。精神的ストレスは、食べることで紛らわすので食欲も制御不能(コントロール不能)になります。
不登校の理由友達にデブと思われなくない・・肥満を指摘されたくない太った体を見られたくない
ストレスが原因で暴飲暴食するケースは、少なくありません・・H子は、その後クリニックでカウンセリングを受け専門家の指導のもと過食症とむきあっています。不登校や引きこもり生活が長くなると精神的に不安定になります。家庭では体重を落とすために食事制限すると食欲が倍増し過食症を改善しにくくなるので気をつけなければいけません。目的は、過食症の改善なので痩せるためや体重を落とす方にシフトしないように気をつけなければいけません。また家族で健康的な食品の選び方や食習慣を変更していくことで子どもの症状も改善していきます。元気に学校に通いはじめ何年も苦しみ続けた不登校も改善しました。
不登校が 改善!中学校に行くことが出来るようになったのは?・・医療機関専門のカウンセリングを受けたから
過食症(むちゃ食い障害)と依存度が高く肥満になりやすい食べ物
過食症には過食と嘔吐を繰り返す過食嘔吐と過食だけを繰り返す過食症(むちゃ食い障害)の2パターンがあります。海外で「むちゃ食い障害」を翻訳ると「どんちゃん騒ぎ食べ」になります。」過食嘔吐は、食べたいから食べるのではなく痩せたいから嘔吐したり下剤や浣腸で排出しようとします。
有名人では、スレンダーで噂になっている人や著書で告白した人もいます。遠野なぎこさん・釈由美子さん・宮沢りえさん・ともさかりさん・鈴木明子さん・宮地真緒さん・ギャル曽根さん・河北麻友子さんなども噂されています。最近では、AKB選抜総選挙で岡田奈々さんが自らカミングアウトしました。芸能人やモデルは、精神的ストレスや「痩せたい」という美的願望と「痩せなければ!キレイでいなければ!」という強迫観念があります。繰り返す嘔吐によって胃酸で歯が溶けている人もいます。
過食嘔吐は、痩せたい願望が病気の引き金になっています。食品には、コカインやヘロイン・麻薬中毒と同じように依存しやすいものがあります。少し食べるともっと大量に食べたくなって肥満につながりやすい食べ物なので過食症にも影響します。依存性が高い食べ物は、以下のような食品です。ジャンクフードやグルテン(小麦粉)を使ったうどん・パン・ケーキなども依存度が高い食べ物でコントロール不能に陥ります。
肥満になりやすい依存性が高い食べ物ランキング
- ピザ
- チョコレート
- ポテトチップス
- クッキー
- アイスクリーム
- フライドポテト
- ハンバーガー
- 炭酸飲料
- コーラ
- チーズ
依存性が低い食品
- イチゴ
- トウモロコシ(塩バター無し)
- サーモン
- バナナ
- ブロッコリー
- 玄米
- リンゴ
- 豆類
- ニンジン
- キュウリ
セロトニンフードで太りにくい食材
- カツオ
- くるみ
- メープルシロップ
- ダークチョコ
- 玄米
- うなぎ
- 緑茶
- レバー
- 納豆
- にんにく
10代から20代にかけて大人になる前の思春期の女子がかかりやすい過食症、治療には心身両方のケアが必要です。
過食症による肥満や不登校を防ぐ方法
過食症による肥満や不登校を防ぐために十分な睡眠と自尊心を高めることが大事です。言い換えると睡眠不足で自尊心が低く自信喪失している子は、過食症や過食嘔吐の症状があらわれます。疲れが溜まってきたり落ち込みやイライラしたとき、素早く快楽物質を得ようと食べ物で栄養補給します。孤独や疲労感・退屈・不安などネガティブな感情を食べることで紛らわそうとします。
男子よりも女子に症状が出やすく5(男子):1(女子)〜20(男子):1(女子)、女性ホルモン(生理)の影響のほか見た目やダイエットに関心が高いからです。
母親と娘の関係性が要因となりとくに母親が太っていたり自分の理想通りの母親でないと敵意をむけることもあります。幼児期からの貧困・虐待や放置・母親の子育て放棄(食事の準備をしない)・情緒的ネグレクト・離婚・暴力なども過食のリスクを高めます。過食症は、食糧不足の国や地域では存在せず食品が豊富にある国だけに見られます。
同様にうつ・肥満・不登校にもなるリスクも高まるだけでなく思考や感情・行動にも影響します。過食症であることを認識し専門医で治療を開始することが大切です。