いじられているのか?いじめられているのか?
「学校に行き渋る」「不登校」「引きこもり」「いじめ」「からかい」「虐待」子どもををめぐる問題は、増加しています。発達に偏りがあると親は、「聞き分けがない」「関わりにくい」「育てにくい」と感じます。また学校でいつもからかわれる子、いじめにあいやすい子がいます。
集団の中で特定の子をターゲットにした「いじり」本人は、仲間はずれになりたくなくて不本意に「いじられキャラ」になっている子がいます。開き直って周りを笑わせることで人気者になっている子もいます。自分が周りにいじられていることにすら気付いていない子もいます。暴力のように「目」に見えない「いじり」。クラスでも運動能力が低い子や成績が悪い子、少し足りない?子は、バカにされているのか?笑われているのか、笑わせているのか?イジメの境界線は、曖昧です。周りは、遊んでいたつもり冗談だったといえばそれまでです。
いじられたことを本人が怒りを感じていたり、嫌!といえない状況なら「いじめ」です。小学生の女の子の事例です。ぽっちゃり体型のAちゃんは、穏やかでおとなしい性格の女の子。クラスに発達障害(注意欠陥多動症)のBくんが隣の席になりました。学校の先生は、しっかりものの性格の子と落ち着きの無い子をペアにして席を配置しています。Bくんは、Aちゃんに話しかけます。Aちゃんは、人に注意したり無視できない性格です。でも学校の先生が見ると二人がおしゃべりをしているように見えるためふたりとも注意されます。おとなしいAちゃんは、違う!と思っても先生に反抗したり反発するタイプではないため自分の中にストレスをかかえていきました。そしてAちゃんは、音声チックがはじまりました。チック症状は、ひどくなり皆が真似をするようになりました。登校中の班の中でも上級生も下級生もからかいました。
Aちゃんは、今学校に行き渋っていますが、お母さんが盾になりAちゃんをフォローしています。だけどAちゃんのお母さんは、自分の仕事が忙しく子どものことを見る時間が少ないからと悩んでおられました。最初は、ただのからかいだったと思うのです。でも子どものからかいは、素直で正直すぎて残酷なことが多いのです。Aちゃんは、いじられているのではなく明確なイジメにあっています。線引きは難しいしいじられている親が守ってあげたくてもからかい続ける子どもたちに自覚がないとからかいはおさまりません。
担任の先生に相談しても解決しないなら教頭先生や校長先生に相談しましょう。しかし教頭先生や校長先生の中には、問題を大きくしたくないためのらりくらりと言い訳をいったり親をなだめようとする先生がいます。教頭先生や校長先生でも解決できないのであれば「学校で解決できないのであれば教育委員会に相談させてもらいます」と一言つげてみるといいかもしれません。教育委員会も現場の人間じゃないのでノンキなことが多いです。市会議委員や市役所の教育相談でも良いと思います。※クレーマーと思われるので文句をいうのではなくあくまで相談するという姿勢で望んでくださいね。
担任に解決する力がなくても他の学年の先生たちも協力してくださることもあるしスクールカウンセラーを紹介してもらえることもあります。いじりやいじめは、当事者や親だけではどうしようもありません。周りの力を借りるようにしましょう。
不登校の原因やきっかけは複雑
不登校の原因やきっかけは、複雑です。小児期や未就学児に多いチック症状は、長引くとトゥレット症候群hと呼ばれるようになります。目のパチパチだけでなく音声チック(うう)(ああ)やカラダが小刻みに動いたりする複雑チックは、からかいにつながります。10歳前後がピークでそこから症状がさらに悪化するか改善していくかの分かれ道になります。大人になっても治らないこともあるし家族は、止めさせようと躍起になり逆に悪化することもあります。またどもり(吃音)も幼児期に出始め学童期のあいだに消失する子が多い中、悪化する子もいます。
発達障害は、親や先生が気付き早期療育で育てにくさを改善・回避することが可能です。反対に支援が必要なのに親が発達の偏りを認めようとしないケースもあります。LD(学習障害)には、文字や文章を読むのが困難な読字障害(ディスレクシア)や文章を綴るのが難しい書字障害、算数が解くことが難しい算数障害など本人が怠けているわけではなく知的発達の遅れはありません。
多動の傾向が強い子、衝動性が強い子、不注意の症状が目立つ子などはADHD(注意欠陥多動症)の診断を受けます。親が特性を理解し家庭で療育することで大人になるまでに症状が目立ちにくくなる子もいます。反対に「生きづらさ」「困難」を感じながら過ごすことで思春期以降「二次障害」につながることもあります。
小児や児童期に自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害など脳機能に偏りが見られる発達障害と診断されるのは、親の育て方や躾のせいで発症するわけではないことを理解しましょう。
- 特異的発達障害・・言語障害
- 学力の特異的発達障害・・学習障害(LD)
- 運動機能の特異的発達障害・・発達性協調運動
- 広汎性発達障害・・自閉症、アスペルガー症候群
- など)
- 行動障害・情緒障害→多動性障害(注意欠陥多動症)
- 機能障害・・選択緘黙(場面緘黙)、チック(トゥレット症候群)
- 情緒障害・・吃音
- 行為障害・・反抗挑戦性障害(はんこうちょうせんせいしょうがい)
反抗挑戦性障害(はんこうちょうせんせいしょうがい)
行為障害の1つ反抗挑戦性障害(はんこうちょうせんせいしょうがい)は小児期の精神障害でカッとしやすい性格でわざと人を困らせたり頭に血がのぼりなどの特徴が見られます。精神障害、反抗挑戦性障害(はんこうちょうせんせいしょうがい、Oppositional defiant disorder)と診断される子は、
A. 少なくとも6か月持続する拒絶的、反抗的、挑戦的な行動様式で、以下のうち4つ(またはそれ以上)が存在する。
- しばしばかんしゃくを起こす。
- しばしば大人と口論をする。
- しばしば大人の要求、または規則に従うことを積極的に反抗または拒否する。
- しばしば故意に他人をいらだたせる。
- しばしば自分の失敗、不作法を他人のせいにする。
- しばしば神経過敏または他人によって容易にいらだつ。
- しばしば怒り、腹を立てる。
- しばしば意地悪で執念深い。
注:その問題行動が、その対象年齢および発達水準の人に普通認められるよりも頻繁に起こる場合にのみ、基準が満たされたとみなすこと。
B. その行動上の障害は、社会的、学業的、または職業的機能に臨床的に著しい障害を引き起こしている。
C. その行動上の障害は、精神病性障害または気分障害の経過中にのみ起こるものではない。
D. 行為障害の基準を満たさず、またその者が18歳以上の場合、反社会性パーソナリティ障害の基準は満たさない。アメリカ精神医学会、精神疾患の診断・統計マニュアルより
悩みに早く気付き 対処することで 悪化をふせぐことができます。学校や教師の教育方針に反発する子は、進路への迷いや受験勉強のイライラと重なり 不登校に陥ります。中学生になると これらの悩みが大きくなります。
中学校に行けない高校にも行けない・・親は、焦り怒り親子関係が上手くいかなくなります。実際我が家がそうでした。
子どもは、学校に行きたくても行くタイミングを失います。中学生の不登校は、原因を探り始めると「何」か1つだけが原因ではない事はほとんどです。周囲は、先入観をなしで聞くようにし、探るような態度は、不登校を悪化させます。
夏休みが終わり新学期・・再び登校渋り
夏休みが終わり新学期がスタートしました。久しぶりの友達との再会・・1日2日学校に復帰できても再び登校渋りになってしまうことが、あります。原因は、さまざまですが母親の焦りも子供は敏感に察知します。 中学生で登校拒否 に陥る子は、とくに長期休暇の過ごし方(生活リズム)を気をつける必要があります
大げさにいうと朝早く起こし夜早く就寝させることを徹底させるだけでも休み明けの行き渋りが解消されることがあるのです。 1学期(前期)に不登校だったとしても 原因 を探る必要はありません。
お子様によっては、「おかあさんのせい」と母親のせいにする子もいます。中学校や小学校に車に乗せて行くとどうしても目につく同級生の姿。「他の子は、普通に学校に行けるのに・・なんでうちの子だけ」そんな思いにかられることでしょう・・また引きこもりの子供を持つ親は「内申点」を必要以上に気にしています。
私の場合もそうでした。不登校になった現実よりも娘と向き合うことができていないのに周囲ばかり気にしていました。
大抵の家庭では、父親は、母親任せにするか?必要以上に厳しくするかのどちらかです。
しかし不登校の 原因は、子育ての中心となる「母 」のせいではないと私は思っています。
ましてや原因を探ることは、深追いするだけで何のメリットもありません。
遅かれ早かれ確実に学校に通学できるようになりますからまずは、焦りを捨てる努力をするようにしてください。
登校拒否になりやすいのは、プライドが高い子・・
学校行くと頭痛 がする朝起きると頭が痛い起きれない気持ちが悪い腹痛がひどい下痢が止まらない食べた物を吐く・・こういった症状が見られるのは、 身体的な病気ではなく
自律神経からくるものです。不登校が心配で心療内科や精神科に診察に行くと
精神薬を処方されることがありますが・・しかし厚生労働省は高校生以下の子供に
精神薬の処方を承認しているわけではありません。
1種類以上の薬を精神科で処方されるとしたら・・副作用でもどんな悪影響を及ぼすか分かりません。
今すぐ薬を飲んだから安心の思想は捨てるようにしましょう。
ところで・・登校拒否になりやすい子供というのは、ダメな子でも出来ない子でもありません
どちらかと言うと、 頭がいい子やプライドや自尊心が高い子なのです。
そんな子供たちが新学期に学校に行き渋る理由は、 「宿題が終わらないまま新学期 を迎えたくない」
「テストの点数が悪いと嫌だからテストを受けたくない」という理由なのです。
またそこに友達関係がからんでくるとしたら「私がつるむべき友達はこのレベルの友達では無い」と
いうプライドが顔を出します。だから学級の中で、人気者とつるむべき姿が自分の本来の姿で
仮に学級の中で友達が少ない子が話しかけてきたとしても「私はこの程度の友達は
友達と見なしていない」という思想でいます。
不登校の子どもが学校に行けない理由
不登校の子どもは、学校やクラスに対して不快で嫌な場所辛い場所という認識があります。だから学校のことを思い出すとカラダに不調があらわれるのです。決してなまけているわけではありません。学校でいやな思いをしているため担任が親に「気を付けてみるようにします」といっても不信感の塊になっているのです。先生は親の前だけで体面を取り繕っているだけだ・・子どもはそう思っています。気持ちが萎縮し怯えているため親がどんなに「先生に任せたから大丈夫よ」と送り出そうとしても足がすすまないのです。
クラスメートの友達が保健室まで迎えに来てくれても教室に入ることが出来ないのです。
ここでたいていの親は、「クラスの友達にも先生にも託したから大丈夫」と思い込み子どもに学校に行くように強制することです。実際私がそうでした。
それでも学校に行かない娘を見ながら・・クラスメートや担任の先生が悪いのではないか?と思うようになりました・・しかしクラスメート(娘と同級生)も自分のことで必死なのです・・学校の担任も私の娘1人だけを特別扱いできるわけではありません。今思えばあの頃の娘はネガティブ全開でポジティブな発想は、まったく出来ない状態でした。
学校に行ったら教室にいきなり入れるわけではありません。保健室や相談室に通いながら、同級生の親しい子に5分10分と話しにきてもらいます・・こうなってくると正直友達頼みなのですが・・友達に学校に行ける道筋をつけてもらわないと絶対に登校できるようにはならないと実感しました。
何度も何度も5分10分と接点を持ちながら給食だけでも休み時間だけでも行こうかな??と思えるようになったらトンネルの出口も近いです・・
ほとんどの子が、保健室登校からすぐに教室には、向かうことが出来ません。保健室登校も出来なくなった子もいます・・娘の場合タイミングが合っていたのだと思います。