本人も理由が分からない不登校
Y美は、厳しい父親と優しい母親のもと美人三姉妹の長女。スタイルも良く勉強も よく出来る子でした。父親は、教育熱心で、Y美に家庭教師をつけて毎日勉強をさせていました。学校の成績は、優秀。所属している部活以外からもお呼びがかかるほど、運動神経も抜群でした。体育祭も校内マラソンも活躍するはずだったY美ですが突然不登校が始まりました。
不登校事例Y美の家庭データー夫婦共働き 父親が厳しい
母親は看護師。父親は某有名大学を卒業したエリートです。今の職場に大きな不満を持っています。皿洗いや手伝いをし 姉妹そろってキレイ好き・子どもだけで留守番をしても 散らかすことはありません。
不登校の原因、きっかけ・・本人も親も思い当たりませんでしたが、周囲の反応としては、父親の熱心さが重荷だったのでは?とのこと。
父親がやや厳しい印象でしたが、それだけに生活リズムもしっかりとした子どもでした。特に度が過ぎる厳しさでは無かったように思います(表面上は・・)勉強のサポートをする家庭教師の存在も父親の存在も特定できない事例でした。
不登校の理由・・勉強や部活に目標を見いだせなかったのでは?
あいかわらず忙しく働く両親に見切りをつけたのかある日家庭教師が、不登校のY美を連れて学校にやってきました。Y美は、暴れたり脱走したりしましたが、家庭教師の先生(男)は、何か使命感を持ったように中学校まで送り通わせようとしていました。10日程家庭教師が通い続けたところで・・Y美は、つきものが落ちたように中学校に通い始めました。
中学校に行き始めたY美は、高校受験、大学受験を視野に入れながら生活を取り戻しつつあります。
不登校が改善したきっかけ・・家族の力には限界があることを理解したうえで家庭教師という第三者が介入したこと
家族(父や母)が介入できない心の闇を家庭教師の存在が 突破口となった珍しいケース。
Y美は、家庭教師に対してまったく恋愛感情を持っておらず家庭教師も なぜ使命感を持ったのかは、謎で第三者が、無条件に協力してくれるケースは稀と言えそう。
子どもを置いて夜の仕事に出かける母親
M は、モデル並みのルックスでポニーテールの似合う女の子でした。下に年の離れた弟がいましたが退屈なのか近所の高校生Tくんと親しくしていました。一人っ子で風変わりなTくんとMの組み合わせは異様にうつり夜の仕事に出て行く母親がいない寂しさを紛らわすためにTくんと会っているのだろうと周囲は噂していました。M は、寂しさを埋めるように SNSでたくさんの友達と繋がりはじめ持ち物や服装は派手になり中学生なのに化粧もするようになりました。母親が買い与えていないバッグや小物・服装は、援助交際のようなことをして得たお金で買ったものでした。
母親は、「夜の仕事を控えて少しでも子どものそばにいるのが一番」と指示をされましたが生活のためと、仕事をやめることはありませんでした。
夜の店でハイテンションで水割りを作るMの母親、生活のためとはいえ子どもにまったく目がむいていませんでした。ただ家にいれば良い子に育つということはありません。母親は「小遣いをへらして援助交際をしたら困る・・」と小遣いを減らすことなく子どもを置いて働き続けました。
母親は、子どもを置いて働く理由を「朝は起きられないから簡単にお金になる夜の仕事の方が効率が良い」と考えていました。水商売は、昼間働くより何倍ものお金が入るから効率が良いのです。でも金銭感覚や普通の母親としての感覚が麻痺し男性客とも親しい時間を過ごすようになっていました。「母」である前に「女」になってしまったのです。小遣いで子どもの心を埋め合わせると思ったのかもしれません。
Mの化粧は派手になり髪の色も赤くなりました。リアルな友達ではなくSNSの友達ばかりとつながっていました。同級生が受験勉強を中心に生活がまわりはじめてもMは、高校受験できないくらい欠席日数が多く登校日数が少ない状況でした。
私自身バツイチなので夜の仕事で働く母親の心情も理解できます。しかし夜の仕事は、母親にとってお金を得るだけでなく「女」として扱われる場所でMの母親がちやほやされたり「女」として「需要」があることに満足感を得ていました。スナックで働く女性すべてがMの母親のような女性では無いですし職業で見下すのは、プロとして働いている女性にたいして失礼です。水商売というだけで軽いというイメージや偏見を持たれがち、だからプライドを持って仕事に徹する人が多い気がするのですが、Mの母親は違っていたようです。
いじめが原因で不登校になる子の兆候
- 登下校で普段とは違うルートを通る
- 家庭から金品を持っていく
- 授業中休み時間に冷やかされたりバカにされる
- 遅刻早退欠席が増える
- 授業に遅れる
- 移動教室に間に合わない
- 日記に気になる記述が見られる
- 図工や絵画作品で異様な印象の作品を提出する
- 教科書に落書きをしている(されている)
- 体調が悪いわけではないのに保健室に頻繁にやってくる
- 職員室にたびたびやってくる
- 傷やアザケガが多くなった
- 教師と話すときおどおどしている
いじめる生徒に多い言動
- 1人の子の失敗に強く反応する
- 1人の子に対して攻撃的
- 1人の子をグループから排除しようとする
- すぐ腹を立てる
- イライラしている
- 教師の前では、いじめる素振りを見せない
- 1人の子を笑いものにする
- 1人の子をからかう
いじめられる生徒に多い言動
- 遅刻早退が多い
- 体育祭マラソン大会など特定の行事を休む
- 浮かぬ表情
- 集中力が欠如してくる
- 新しいノートや教科書に本人以外の字体で落書きが書いてある
- 教師の質問に答えると周囲がやじる
- 集団から離れて孤独に過ごしている
- 休み時間1人で読書をしている
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