授業の遅れは、取り戻せる
ある日突然子どもが不登校になってしまった
不登校 の 子どもに対して周囲から「親が甘やかした」「本人の甘えでは?」「本人のわがまま」「親の育て方が問題」と言われました。学校に行けなくなったこどもがいると母親に対しての陰口や視線が痛かったです。娘を甘やかせて育てたつもりはありません。シングルマザーでしたが他の家庭と同じように愛情を持って育ててきたつもりです。周りから躾や育て方の責任といわれたときはショックだったし自分の責任だったのかと落ち込みました。自分を擁護するわけではありませんが家庭環境より本人の生活の変化が大きかった気がします。
海外にはギャップ・イヤー(gap year)ということばがあります。日本のように小1プロブレム・中1ギャップ・高1クライシス という使い方ではなく卒業や入学など節目のタイミングで旅行やボランテイア・アルバイトで視野を広めることで何のために学び何のために働くかを明確にするのが目的となります。バーチャルでないリアルな人間関係の基礎ができていきます。新しい環境や生活が変化するタイミングで新たに人間関係を築かなければいけないことは、ストレスでもありターニングポイントとなります。
不登校解決の糸口は、ギャップを埋めること。自宅での生活が長引き人と話さずに外出もしずに過ごしていると考え方にも偏りが出てきます。不登校が長期間するほど理想と現実のギャップの溝を埋めることが難しくなります。深刻化する前に何かきっかけがあれば引きこもらず済んだのかもしれません。
表面的には、友達に恵まれているように親の私からは見えていました。友達と一緒のときの明るい表情やハイテンションな裏で実際には、心をさらけ出せる真の友達がいなかったのかな~と思います。私の性格と似たとこがあるなら上手に人に甘えられないタイプだからです。しかし今となっては、原因を探るのは無意味なことです。
学校に行けない原因を探るより大事なこと
きっかけや原因があって学校を行き渋り不登校になる子どもたち。熊本地震のあと、被災地では、学校は再開したものの不安感y苛立ちをしめし学校に行き渋る子どもがふえ地震で避難生活が長引くうちに子どもたちに影響がでているそうです。
子どもたちは、見た目には元気に見えます。学校を休むと親からは、さぼっているように見えてしまうので「学校に行きなさい」と言ってしまうし教員も「学校に来なさい」と指導します。しかし本人は、学校に行けない自分自身に苦しんでいるのです。とくに小学校高学年から中学生にかけては、思春期のまっただなか。自我が確立し周囲の視線にも敏感に感知するため保護者が学校に行かせようとすればするほど反発します。
不登校が長引くと親は、いつ登校できるか?早く学校に通わせたいというのが目的になってしまいます。実際には子どもにも葛藤があって親のアプローチも子どもの心に届かないことが多くなります。保護者も出口の見えない真っ暗闇の中にいるような気持ちになちます。
ゴールが見えない不登校
不登校は、ゴールが見えないし先が見えない不安から子どもにたいして声を荒げてしまいます。腫れ物に触るように接しても逆にうざがられます。そのときは、真っ暗闇だけど数年経つとなんだったんだ??と思います。
そしてあんなに悩み苦しんだのに数年後は、お互い笑って「どうして学校行けなかったんだろうね?」なんて話せるようになっています、学校に通えなかった頃の親子関係は最悪だったし悩みも深刻だったけど不登校の子供が学校に行けなかった数年間がその後の人生に悪影響を及ぼすことなんて1つもないと思いました。今は、明るくて前向きですもん。何がきっかけだったのか?何が変わるきっかけだったのかは分かりません。蝶になる前のサナギみたいなものです。うちの子は、サナギの時期が長かっただけなのかも?って思います。
不登校がその後の人生に悪影響を及ぼすことはない
- 人間関係の問題
- 冷やかし・からかい・いじり
- 仲間はずれ・集団で無視する
- 物を盗まれたり捨てられたりする
- 叩かれる・殴られる・蹴られる
- 部活動で居場所がない
- 担任の先生がイヤ
- 反抗挑戦性障害(児童期の精神障害ODD)→かんしゃくを起こす、大人と口論する、自分の失敗を他人のせいにする、些細な事に苛立ち腹をたてる、いじわるで執念深い・・反抗的な態度とはことなる
- 本音がいえない
- 自己中心で友達が離れていった
- マイナス思考
- ゲーム、ネット、動画サイトへの依存
- ネットいじめ
- 裏サイトでの誹謗中傷
- グループLINE(ライン)に招待しない
- ラインいじめ
- SNSいじめ
- SNSうつ
- 人前だと緊張して「はい」「そうですね」と簡単な受け答えしかできない
- 関心事がない
- 他人が怖い
- 人見知り
- 友だちがいなくても平気
- インドア
- 信頼できる人に知り合っていない
- ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)
- うつ病
- 昼夜逆転
- 不眠症
- 適応障害
- 強迫神経症(強迫性障害)
- 広汎性発達障害
- 解離性人格障害
- 注意欠陥多動症障害
- 起立性調節障害
- 親がアダルトチルドレン
- 親が過干渉
- 親が過保護
- 家庭環境が複雑
- 父親の虐待とトラウマ
学校に行かないのは悪いこと?
学校に行かないのは悪いことなの??
朝決まった時間になると頭が痛くなるお腹が痛くなる気持ち悪くて吐いてしまう・・・不登校に悩む保護者の方は、八方ふさがりのような状態で悩みを抱えておられると思います。娘が不登校のときどうしたら現状を変えられるのか?親子関係を修復できるのか私自身悩みました。
小学校の不登校は、333人に1人のわりあい高校生の不登校は、60人に1人のわりあいしかし中学生の不登校は、36人に1人のわりあいなのです。実際娘の通う中学校では24人に1人の割合で不登校児がいました。学校に登校できるようになった子まったく登校できない子フリースクールに通っている子
保健室登校だけ出来る子さまざまです。(教育支援センターや適応指導教室フリースクールなどは出席扱いになることもあります)
しかし学校に行かないのは、悪いことなのでしょうか?無遅刻無欠席皆勤賞は、素晴らしいことなのでしょうか?親によっては皆勤賞が欲しいために熱があっても学校に登校させる人もいますが・・インフルエンザや流行りやすい胃腸風邪でも何が何でも学校に行かせて挙句の果てにクラス中に感染させるという親も実際にいるんですね。
子どもが不登校になるとほとんどの親が学校に通わせることに躍起になります。私もそうでした。社会に出ても不登校の子は、できれば採用したくない・・というのが人事の本音だと思ったし高校に入れないのでは無いか?という不安が常にありました。しかし環境を整えしだいに不登校を脱却できた今はあんなに焦ること無かったのに・・と思います。
うちは、回り道は、したけれどその分親子で泣いて親子でたたかって・・決して無駄な時間では無かったと思っています。
神経症不登校の経過
神経症不登校の経緯経過
第1期・・不登校全区症状期前の晩は、登校の準備をするのに朝起きるとになると頭痛や腹痛・倦怠感を訴えます。無理に学校に登校させようとうすると抵抗します。投稿時間をピークに情緒不安定になる
第2期・・不登校初発期・・実際に欠席しはじめます。午前中は、調子が悪く病人のように過ごします。一見怠けたりサボったりしているように見えるので親は、説得しあらゆる手段を使い登校させることに躍起になります。子どもは、状況に応じて登校したり休んだりを繰り返します。登校の意欲は低いものの休むことに罪悪感があります。
第3期・・連続的不登校の移行期親の指示に対して子どもは激しい心身症状で家庭内暴力がはじまることもあります。気分の変動も激しく子どもは朝起きられなくなり不登校が長期間続きます。学業不振や学習への自信を喪失し回復できなくなります。
第4期・・とじこもり期親が子どもの不登校を認めず登校するように強く働きかけようとしても無駄な時期。自尊感情が低くやる気を失い無気力な状態になっています。家族との接触を絶ち部屋にとじこもりがちになります。原因は、生活環境の変化や家庭生活の不和、親からの甘やかされ。
第5期・・家庭内適応期 親が不登校を受け入れると学校のことを話題にしなければ家のなかでは普通に生活するようになります。しかし家から外には出ることが出来ません。一般的にこの時期もとじこもり期ですが第4期と第5期は、はっきり区別して考えるべきでしょう。
第6期・・回復初期家族との会話のなかで学校の話や将来の話など前向きな話題が出るようになり買い物に出たり友達と接触できるようになります。
第7期・・社会適応開始期社会に適応しはじめます。
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